理事長メッセージ

一般財団法人聖マリアンナ会 理事長 赤尾保志

設立の由来と趣旨を踏襲しながら、その先へ。

東横惠愛病院(旧東横第三病院)は、戦後の復興期、戦地からの復員者の精神症状やヒロポン中毒症状を改善するために、川崎市からの強い要請に基づいて聖マリアンナ会によって立ち上げられ、今日まで財団運営の中核として運営されてきました。 過去、病院は箱物として全国で展開され、今日の病院などの医療サービスを充実する道具として設置されてきました。これからは、社会のニーズに合わせ地域社会へ面としての医療サービスを提供する義務があるものと考えています。

出向く医療サービスで個人のニーズに応える。

病病連携はもとより、病診連携・訪問診療・訪問看護・リハビリ・健康食品の提供など、社会生活を営むうえで個人ニーズに見合ったサービスをきめ細やかに提供していくことが求められています。言い換えれば、“出向く医療サービス”をより積極的に行なうには、beforeサービスとafterサービスを両立可能としなければならないということです。特に人間は、個人のデリケートな心のメンテナンスが求められいます。

専門職を含めて全職員で地域社会と向き合う。

臨床心理士や精神社会福祉士、作業療法士など、患者さまのこころを支える専門職ならではの活動も重要です。社会的弱者といわれる人たちが周りの健康な社会に支えられ、弱者のまま窮することなく、希望に満ちた生活を実感できるようにする仕事が我々に課せられています。
民主主義自由経済社会における位置づけを理解しながら、悩める者も病める者も地域社会全体で支え合わなければなりません。私たち職員はその目標に向って力強く進んでまいります。

※赤尾保志の対談シリーズ「いのちを語る」は、こちらから